ベル&ロスとアルピーヌのコラボ腕時計最新作が登場。シリーズ初のBR 05ベース、効果的にブルーを使用することでスタイリッシュかつスポーティに


いつかはBR 05を手に入れなばならないと考えてはいるが
さて、アルピーヌと提携関係にある高級腕時計ブランド、ベル&ロスが新作コラボ腕時計として「BR 05 CHRONO A523(世界500本限定、スチールベルトは957,000円、カーフレザーストラップは891,000円)」を発表。

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ベル&ロスはもともとルノーR.S.とパートナーシップ契約を結んでいたものの、ルノーR.S.がアルピーヌへと活動内容を引き継いだため、そのままパートナーシップもアルピーヌへと移っているわけですね。

ただ、ちょっと面白いのは「ルノーR.S.とのコラボ期間中は、ルノーF1マシンのステアリングホイールを模したデザインを採用していたものの、アルピーヌとのコラボではF1マシンとの共通性を排除し、アルピーヌブランドを押し出したデザインを行っている」ということ。
ベル&ロスとアルピーヌとのコラボ腕時計、BR 05 CHRONO A523はこんな仕様を持っている
今回、ベル&ロスとアルピーヌとのコラボ腕時計のベースは「BR05」。

このシリーズでははじめてBR05が使用されることになりますが、アルピーヌのイメージカラーであるブルーとのマッチングがよく、BR05の持つ都会的な雰囲気を程よくスポーティーに昇華させているように思います。

ちなみに「クロノグラフ」なのでケース径は42ミリ。

インナーベゼルはブルー、クロノグラフ針とスモールダイヤル(右側)の針はブルー、そしてクロノグラフ針のエンド部(カウンターウエイト)には「A」があしらわれています。

6時位置にはフレンチトリコローレ、そして「12」「6」はイタリック。

ちなみに通常モデルのBR 05のインデックスはイタリックではなく、しかしルノーR.S.とのコラボ時代から一貫し、「コラボモデルではイタリック(おそらくはスピードをイメージしているのだと思われる)」が採用されています。

過度に「コラボモデル」っぽくないので身に着けやすいかもしれませんね。

ピエール・ガスリーとエステバン・オコンもBR 05クロノグラフを着用
なお、ベル&ロスによれば(アルピーにF1チームのドライバーである)ピエール・ガスリーとエステバン・オコンもBR 05クロノを着用しているといい、しかしそれぞれの名前とレーシングナンバーが刻まれる特別バージョンなのだそう。

ちなみにこちらはBR 05 CHRONO A523のカーフレザーベルト版で、ブルーのアクセントが付与されるためにいっそうスポーティな印象です。

ぼくはあまりメタルブレスが好きではないのですが、ことBR 05に関しては「メタルブレスのほうが全体のバランスがいいんじゃないか」とも考えており、「BR 05を買うならメタルブレス」と決めています

ボクが愛用しているルイ・ヴィトンのトランク「プレジデント」をメンテナンスに出してみた!ブラス製パーツが新品同様へ、見違えるような仕上がりに


ルイ・ヴィトンのルーツは「旅行用トランク」だけにその品質はずば抜けている
ぼくが愛用するルイ・ヴィトンのトランク「プレジデント」をメンテンナンスに出してきたので、その「ビフォー・アフター」について紹介してみたいと思います。
この「プレジデント」はハードトランクの部類に属しますが、もともとルイ・ヴィトンは旅行用トランクにルーツを持っており、その意味では非常にルイ・ヴィトンらしい製品のひとつ。

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そしてルイ・ヴィトンはここ最近、そのルーツを示しつつもほかブランドとの差別化を図っており、トランクをメインに押し出すプロモーションも行っていますね(店頭に置かれる機会も増えてきた)。
メンテナンス前のルイ・ヴィトン「プレジデント」はこんな感じ
そしてこちらはメンテナンス前のプレジデント。

ちなみに今回のメンテナンスはブラス(真鍮)部分の磨きのみとなっていて、こういったブラス製パーツの酸化を取ってもらうことが目的です。

これらブラス製のパーツはコーナーやラッチ、そのほか・・・。

脚部にも使用されています。

ちなみにこのプレジデントはランボルギーニ・ウラカンEVO RWDの代金を支払う際に現金を詰めていったトランクですが、ぼくはこういったハードトランクが大好きで、このほかにもエルメス、ダンヒル、ゼロ・ハリバートン、リモワなどを愛用中(最近グローブ・トロッターを購入しようかと考えている)。
メンテンナンスが完了したルイ・ヴィトン「プレジデント」はこうなった
そしてこちらがメンテナンスが完了したプレジデント。

印象としては「新品になった」と言えるほどの美しさを持っており、こんな感じでまさに「鏡面」仕上げに。

コーナーや・・・。

脚部もピカピカ。

こういったラッチ部はかなり複雑な形をしているものの、「一旦全部分解したんじゃないか」と思えるほど(リベットとほかパーツとの継ぎ目など)細部に至るまでもが磨き上げられています。

ちなみにプレジデントはぼくが持っているハードケースの中ではもっとも「解錠時の音にインパクトがある」もののひとつで、これを「バチン」と外す音でその場の雰囲気が変わります(商談時にはこれで主導権を握ることができる場合がある)。

そのほかハンドルの付け根や・・・。

ヒンジも完璧。

一方で表皮やトリミングは今回「そのまま」。

これまでの酷使による損耗も残していますが、これはこれで歴史を感じさせてよいのではないかと考えています。

ちなみに内側はこう。

このプレジデントの開閉にはこういったヒンジを採用していますが(ほとんどすべてのハードケースは同様のヒンジを用いている)、ぼくの所有する中ではプレジデントのみが「ケース内にヒンジが格納される」構造を持っていて、ほかのハードケースだとヒンジがケースの内側に位置しています。

そしてこの「ケースの内側にヒンジが格納される」利点としては、中にものを収納した際に「ヒンジが収納物を噛むことがない」というものがあり、ここはやはりトランクにルーツを持つルイ・ヴィトンならでは(ヒンジが内側にあると、ケースを閉じたときにヒンジが稼働して衣類などを噛むことがある)。

そしてケースの上下はこういった形状を持っていて・・・。

噛み合うことで密閉性を保つのですが、ケースを閉じたときにまったく「ズレ」「歪み」が生じておらずそのままパタンと閉じることができ、ここもやはりルイ・ヴィトンならではの品質です(ほかブランドのハードケースは、スーツケース専業のものを含めても”ここまでズレることなく”噛み合うことはない)。

ちなみにこういった精密さについては、金属部の剛性の高さに加え、そもそも本体に使用するウッドパネルを1年以上乾燥させ、歪みがないものだけを使用するといったこだわりにもよるものと考えられます。

このプレジデントはかなり高価な製品ではあるものの、上述のような特徴によって「価格なり、もしくはそれ以上」の価値を持っていると捉えていて、ぼく的には非常にオススメできる製品です。

なお、ルイ・ヴィトンは自社の製品価値を長く残すことを重視しており、今回の「磨き」については無料対応の範囲内(このほか、一部エキゾチックレザーのメンテナンスも無料である)。

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ときどき「トンデモ」テクノロジー搭載の腕時計を発表するシチズン!


| シチズンがクリーンエナジーである「太陽光」に目をつけたのは1970年代であり、多くの企業よりも「先」に行っていた |
シチズンは一貫したポリシーを持ち、それを実践してきた数少ない企業のひとつでもある
さて、ときどき「とんでもない」高性能な腕時計を発表するシチズン。

ほとんどの人が知らないと思いますが、1000万円クラスのフライングトゥールビヨンを発売したりという不可解な行動を取ることがあり、そしてなぜか「アナログ」に強いこだわりをもっていて、カシオ(G-SHOCKやプロトレック)ではデジタル表示とするところを無理やりアナログで表示することも多く、(下の画像のように)「これは老眼の人は読めんじゃろ・・・」といった製品を発表したり。

一時はデジタルをラインアップしたり、デジアナを多数揃えていたものの、今ではデジタル表示を縮小する傾向にあり、そのラインアップの多くがアナログへと移行しつつあるように思います(先代アルティクロンもそうだったが、”針をもって直感的に情報を示す”ということにシチズンはなみなみならぬ情熱を注いでいる)。
今回は満充電で「365日動き続ける」驚異のEco-Drive 365を発表
そんな(いい意味での)変態腕時計メーカー、シチズンが今回発表したのが「Eco-Drive 365」シリーズで、これは何かというと「一回満充電すれば、365日動き続ける」というにわかに信じられないような高性能光発電ウォッチ。

もともと「Eco-Drive(エコドライブ)」というのはシチズンの誇る光発電機能で、光を腕時計に当てることでソーラーセルを経由し2次電池に蓄電し、その電力をもって針を動かすというシステムであり、当初の「200時間」から徐々に駆動時間を伸ばし、今回ついに「365日」に達したわけですね。

ちなみにシチズンが「クリーンで無限」である太陽光に着目したのは1970年代のオイルショックの時代だといい、初代エコドライブ腕時計は1976年に誕生しています。

参考までに、一部未開発の地域では「(現在でも)電池が手に入らない」場合があり、よって(発電できない)電池交換式クオーツ腕時計は電池が切れると使い物にならなくなってしまい、そういった地域では手巻き式や自動巻き腕時計が好まれるといいます。※安価なセイコーの自動巻き腕時計が海外マーケット専用として流通しているのもこれが理由である
そしてシチズンはその社名(市民を意味する)の由来でもあるカンパニーポリシー、「市⺠に愛され、市⺠に貢献する」を実現すべく、電池交換が不要で(手巻きや自動巻きに比べて)正確な時刻を示す光発電腕時計を開発し、世界中の人々に腕時計を届けたいと考えて今までずっとその技術を磨き続けたわけですが、現在このエコドライブはシチズンのコアテクノロジーとなっており、そして時代は「エコ」「サステイナブル」が声高に叫ばれるようになっていて、まさに当時のシチズンの人たちは「先見の明があった」のかもしれません。

シチズン Eco-Drive 365はこんな腕時計
そして今回シチズンが発表し、2023年秋に市場へと投入されるのが「Eco-Drive 365」。

まずは3種類からはじまり、こちらは「BN1015-52E(63,800円)」。

こちらはBN1014-55E(58,300円)で、上のモデルとはカラーフィニッシュやダイヤルの仕様違いということになります(DLC加工のぶんだけ高価なのだと思われる)。

そしてこちらは限定モデルのBN1010-05E(110,000円)。

ちょっとレトロな雰囲気を持っていて、これはシチズンが1973年に発表した「E・F・A」にインスパイアされているといい、インデックスには4個のラボグロウン・ルビー(クレサンベール)がセットされるというレトロかつラグジュアリーな雰囲気となっています。

デザイン的にはぼくが通常好むタイプの腕時計ではありませんが、上述のようなシチズンの一貫したコンセプトには共感できるものがあり、それをずっと突き詰めてきた究極系がこの腕時計であるのだと考えると、「一本持っておいてもいいのでは」と思ったりする今日このごろです。

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シリーズ唯一の「アラスカ針」!オメガ スピードマスター×スウォッチ「ムーンスウォッチ」ミッション・トゥ・マーズを購入する

シリーズ唯一の「アラスカ針」!オメガ スピードマスター×スウォッチ「ムーンスウォッチ」ミッション・トゥ・マーズを購入する

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シリーズ唯一の「アラスカ針」!オメガ×スウォッチ「ムーンスウォッチ」ミッション・トゥ・マーズを購入する
| ミッション・トゥ・マーズは奇抜に見えるものの、腕への収まりはなかなかいい |
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| ミッション・トゥ・マーズは奇抜に見えるものの、腕への収まりはなかなかいい |
このアラスカ針には特別感とオメガの歴史が感じられ、価値の高い一本でもある

このアラスカ針には特別感とオメガの歴史が感じられ、価値の高い一本でもある
さて、スウォッチ×オメガ「ムーンスウォッチ(MoonSwatch)」をさらに入手。

今回購入したのは「ミッション・トゥ・マーズ(Mission to Mars)」で、文字通り火星をイメージした一本です。

なお、このミッション・トゥ・マーズは「火星」をイメージしたということで赤い外観を持ちますが、スモールセコンドの針について、このムーンスウォッチシリーズ唯一の「アラスカ針」を用いていることが大きな特徴です。

スウォッチ×オメガ「ムーンスウォッチ」ミッション・トゥ・マーズはこんな腕時計
なお、このアラスカ針というのは、2008年にオメガがスピードマスター60周年記念の折に発表した「アラスカ・プロジェクト(下の画像、-148℃~260℃の温度差に耐えうるエクストリームモデル)」に採用されたもの。

ただし今回のミッション・トゥ・マーズではこのアラスカ針に「宇宙船の形」という意味も持たせています。

文字盤には「OMEGA X SWATCH」「MoonSwatch」の文字。

ストラップはベルクロ採用、そして「Speedmaster」ロゴも。

モデル名である「Mission To Mars」、そしてMoonSwatchの文字も入り、これらはモデル固有のカラーが使用されるなど、けっこうこだわった作りを持つようですね。

ベゼルにはスピードマスター同様のタキメーター表示、そしてドットオーバー90も再現されています。

ケース自体はバイオセラミック製なのでマットな質感。

バッテリーカバーはもちろん「火星」をイメージしたものですね。

時針、分針やクロノグラフ針にはスーパールミノバが塗布されており、夜間での視認性を確保しています。

風防はドーム形状。

リューズにはオメガとスウォッチ双方のマーク入り。

ちなみにストラップを交換してみるとこう。

印象としては、もともとのストラップ、そしてアラスカ・プロジェクトのイメージが強いせいか、ホワイト寄りのストラップのほうが相性が良いように思います。

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ロレックス、パテック フィリップ、オーデマ ピゲ・・・。なぜ今は誰も定価で買うことができなくなったのか?その理由に迫る

| いつかは終わると考えていても、雪だるまのように膨らんでゆくのが腕時計バブル |

おそらくこのブームに終焉はないだろう
さて、とにかくとどまるところを知らない腕時計バブル。

とくに「ロレックス」「パテックフィリップ」「オーデマピゲ」の3ブランドのプレミア価格はもはや異常とも言えるレベルに上昇しており、たとえばロレックス・コスモグラフデイトナ(116500LN)だと1年前は300万円くらいの相場だったものが現在は420万円くらいにまで上昇しています。

参考までに、この定価は145万7500円なので、もう定価の「倍」どころでは済まない話となっているわけですね。

そして今や誰も「定価」でデイトナを購入することなど不可能に近い状況となっており、現在の環境についてウォッチエキスパートが解説を行う動画を公開しています。

ロレックス・デイトナ

ラグジュアリーブランドは希少性を保たねばならない
まず第一の要因として挙げているのは、高級腕時計ブランドは希少性を保たねばならないということ。

つまり販売数を絞り、「手に入りにくい」状況を作らねばならないのですが、これは「利益を得なくてはならない」という”通常の”営利企業の方針とは反します。

そこで腕時計ブランド含む高級ブランドがこぞって採用するのが「限定商法」「少量生産商法」。

たとえば、自動車だとブガッティ・シロンがわかりやすい例だと思われ、「シロン」ばかりを(予定生産台数の)500台作っているとその価値が下がる可能性があり、よってシロンのほかにも「シロンスポーツ」「シロン ピュールスポール」「シロン スーパースポーツ」など様々なバリエーションを展開し、さらにはそれらのバリエーションの中でも「ノワール」「110Ans」「レジェンデ・ドゥ・シエル」など様々な限定モデルを小刻みに販売することによって「同じスペックを持つクルマが非常に少ない」状態を作り出し、それぞれの仕様の価値を高めています。

ブガッティが60台限定の新型車「シロン・スーパースポーツ」発表
【動画】ブガッティが60台限定の新型車「シロン・スーパースポーツ」発表!その価格4.2億、1600馬力、最高速は440km/h
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腕時計に関してだと、動画ではパテックフィリップ・ノーチラス(5711)を例に上げていて、この「定価」は5年ほどほぼ変わらず、しかし中古相場(イエローのグラフ)はうなぎのぼり。

これはパテックフィリップが極端に供給を絞ったためですが、それによって中古価格が大きく上昇したわけですね(もちろんパテックフィリップのブランド力があってこその話)。

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そして次にパテック フィリップが何をしたかというと、この5711ブルーダイヤルを「廃盤(ディスコン)」にしてしまい、さらにその価値を高めると同時に、定価をガツンと上げたグリーン(カーキ)ダイヤルを投入しています。

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これによって、定価を上げたぶんだけパテックフィリップは(出荷価格を上げることができるので)利益が増えることになるわけですが、この時点では既に「パテックフィリップの腕時計はどんどん価格が上がる」という共通認識ができているので、発売直後のオークションではなんと「11倍」もの価格で取引される例が登場しています。

この手法についてはオーデマ ピゲも同様で、現行モデルの供給を絞り、価格が上がったところで、かつ人気がピークを迎える前に「販売終了」とし、その後継モデルの希望小売価格を異常なくらい引き上げて発売するわけですね。

オーデマピゲの腕時計、ロイヤルオークオフショアクロノグラフ
これによって、自社の利益確保とともに「供給を絞ったことで減ってしまう正規代理店の売上げ」を担保しようということになるのだと思われますが、これを繰り返すことで腕時計メーカーは「より少ない本数でも、より高い利益を得ることができる」ように。

オーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショアクロノグラフがそろそろ新型へモデルチェンジ
オーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショアクロノグラフがそろそろ新型へモデルチェンジ。予約していた従来モデルの入荷が絶望的となり、新型へと振替えるかどうかを検討中
| 新型の「43ミリ」ロイヤルオーク・オフショアクロノグラフも魅力的ではあるが | 振替えるとなるとブラウンモデル一択 さて、以前にオーデマピゲの腕時計「ロイヤルオーク・オフショアクロノグラフ(REF …

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ただ、こういった手法が可能となるのは「ロレックス、パテックフィリップ、オーデマピゲ」くらいのものだといい、そしてそれらに共通するのは「独立系」「独自デザインを持っている」「類まれなるクラフツマンシップを持っている」。

そしてなぜ「独立系」がこういった手法に有用なのかということですが、「大手グループの傘下に属していると、そして株式を公開していると、株主の期待に沿う必要があり、よって「それがいかに将来の利益につながるといえど 意図的に販売を絞り、一時的であっても販売ダウンとなることは許されない」ため。

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しかし独立系だと、どこからも指図を受けることなく、自社の判断だけでこういった戦略を取ることが可能となるわけですね。

「独自デザイン」については、たとえばオーデマピゲだと、「ロイヤルオーク」は人気があるけれど、そのほかの「Audemars Piguet」の文字を取ってしまえばどこのブランドの製品なのかわからないシリーズの人気が低く、そしてパテックフィリップであっても「ノーチラス」「アクアノート」の人気が高いものの、やはり普通っぽいラインアップは人気が出ないことでも理解ができると思います(リシャールミルだと、アイコンとなるトノー型の人気が高くとも、ラウンド型の人気が今ひとつなのとよく似ている。ベル&ロスも角型以外は人気がない)。

高級腕時計ブランドはこういった「系列」となっている
参考までにですが、現在高級腕時計ブランドはこういった「系列」となっていて、今回の動画の内容を勘案すると、「大手グループの傘下」にある腕時計ブランドは思い切った希少性の演出ができず価格が上がりにくい、ということになるのかもしれません。

リシュモングループ
ボーム&メルシエ
カルティエ
IWC
ジャガー・ルクルト
A.ランゲ&ゾーネ
パネライ
ピアジェ
ロジェデュブイ
ヴァシュロン・コンスタンタン
ヴァンクリーフ&アーペル
ラルフローレン
LVMH
ルイ・ヴィトン
ショーメ
ウブロ
ゼニス
ブルガリ
ティファニー
スウォッチ・グループ
スウォッチ
オメガ
ブレゲ
ハリー・ウィンストン
グラスヒュッテ・オリジナル
ブランパン
ジャケ・ドロー
ロンジン
ラドー
ティソ
ハミルトン

SNSの普及も高級腕時計ブランドの人気化に拍車をかける
そして2つ目の「高級腕時計の価格が天井知らずに上がる」理由としてはSNSの普及。

これによって多くの著名人やセレブがそのブランドの製品を身に着けていると消費者が知ることになり、セレブに憧れる人々がこぞって購入することに。

そして現代では、従来のビジネスに頼らずともビットコイン含む仮想通貨や、様々な投資によって容易にお金を稼ぐことが可能となり、一儲けした若者たちが高級品を買い漁っているということについて触れています。

コナー・マクレガーとJacob&Co.の腕時計
格闘家コナー・マクレガーが1億円の腕時計を購入して話題に!ただし年収100億円なので「年収1000万円の人が10万円の腕時計を買う」のと同じ感覚
| その腕時計とはJacob&Co.のアストロマニア・トゥールビヨン | さて、アイルランド出身の格闘家、そして二階級制覇王者でもあるコナー・マクレガーが自身のインスタグラムにて、最新の腕時計 …

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そして多くのセレブが愛用するのは「ドレスウォッチ」ではなく「ラグジュアリースポーツウォッチ」でもあり、これがまた特徴的で”わかりやすい”「ラグスポ」を持っているロレックス、パテックフィリップ、オーデマピゲの人気を高めることとなっているわけですね(この時点で、独自性のあるデザインを持つラグジュアリースポーツウォッチを持たない腕時計ブランド、たとえばIWCやブレゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンなどは人気化から遠ざかる)。

C.ロナウドが身につけていた「最も高価な5300万円のロレックス」が話題に。その”GMTマスターII Ice”はこんな腕時計だ
| これでもロレックスが発売している「正規品」 | クリスティアーノ・ロナウドがドバイにて開催された「グローブ・サッカー・アワード」表彰式に出席した際に身に着けていたロレックスがスゴイと話題に。なお、 …

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近年では様々な腕時計ブランドが誕生していますが、いずれも共通するのは「機能や性能」よりも「見た目」にお金をかけているということで、これもまたSNS時代の特徴だということになりそうです。

あの雲上腕時計ブランド、オーデマ ピゲとマーベルとが電撃コラボ!第一弾は「ブラックパンサー」
あの雲上腕時計ブランド、オーデマ ピゲとマーベルとが電撃コラボ!第一弾は「ブラックパンサー」、限定250本
| まさかオーデマ ピゲとマーベルとが手を組むとは思わなかったが | さて、「雲上腕時計ブランド」のひとつにして超高級腕時計メーカー、オーデマ ピゲが、「アイアンマン」等でおなじみのマーベルとの長期コ …

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転売文化も高級腕時計の価格高騰に拍車をかける
そして動画では「転売」文化の普及も高級腕時計ブランドの価格高騰に関係しているといい、相場のチェックが容易であったり、売却方法も多様化したこともあって個人にとっても「参入障壁が低く」、これはスニーカーやバッグの売買も同様かもしれませんね。

なお、ぼくの個人的印象だと、ロレックスくらいの価格帯になればヤフオク!やメルカリ等のネットオークションを通じての売却よりも、腕時計専門店での買取のほうが高値で売れることが多く、これはおそらく「信用問題」なのだと思います。

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つまり、あまりに高額になるとコンディションや、そもそもの真偽含めて個人売買では慎重になるケースが多いのだと思われ、結果としてオークションでは「相場ほど価格が上がらず」、しかし腕時計専門店だと「その看板をもって、相場にて売却(販売)することができるので、買取も相場通りで行うことができる」ということなのでしょうね。

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