銀色が映える冬の定番、おすすめレディース腕時計3選

冬の澄んだ空気と相性抜群の銀色(シルバー)。その清冷感と上品さは、冬コーデの重たさを軽やかにし、さりげない輝きで手元を華やかに演出してくれます。今回は、そんな「銀色」にこだわった、コストパフォーマンスに優れたレディースウォッチを3本厳選。通勤からアウトドアまで、冬のさまざまなシーンをサポートします。
オメガ コンステレーション 131.10.28.60.02.002
型番: 131.10.28.60.02.002
ケースサイズ: 28mm
ケース厚: 8.48mm
ムーブメント: クォーツ
ムーブメント型番: 4061
素材: ステンレススチール
防水性: 30m
ポイント
オメガを代表する定番レディースウォッチです。シルバーの文字盤は、電気メッキ処理を施し、放射線状の「サンレイ」仕上げが施されているため、光の角度で表情を変え、単調さを感じさせません。時針や6時位置の星型ロゴには18金が使用されており、細部へのこだわりが光ります。
28mmの直径と8.48mmの薄さは、華奢な手首にもしっかりフィット。大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感と、約81gという軽量設計で、デイリー使いに最適です。搭載される4061クォーツムーブメントは、電池寿命が約4年と長く、メンテナンスの手間もかかりません。
ブライトリング プロフェッショナル A77330121A2A1
型番: A77330121A2A1
ケースサイズ: 32mm
ケース厚: 8.9mm
ムーブメント: 温度補償SuperQuartz™(スーパーセイコー)
ムーブメント型番: Cal.77
素材: ステンレススチール
防水性: 100m
ポイント
プロフェッショナルシリーズの新作は、まるで彫刻のような存在感が魅力。文字盤にはホワイトの真珠母貝(パールマザー)を採用し、ゴールドの針やインデックスと組み合わせることで、シルバーとはまた違う「温かみ」を演出しています。
32mmというやや大きめのサイズは、女性らしさの中に凛とした印象を与え、8.9mmの厚みも重たさを感じさせません。ムーブメントには、C.O.S.C.(コンスタンス・オフ・スイス・クロノメーター)認定を取得したCal.77の温度補償SuperQuartz™を搭載。気温の変化による誤差を抑え、高い精度を誇ります。また、個性的なラグ(ベルト取り付け部)のデザインも、時計全体の造形美を高めています。
タグ・ホイヤー アクアレーサー WBP1418.BA0622
型番: WBP1418.BA0622
ケースサイズ: 30mm
ムーブメント: クォーツ
素材: ステンレススチール
防水性: 200m
ポイント
アクアレーサーは、防水性能を重視する方に最適な一本です。200mの防水性能と裏蓋が閉じられた「密閉式」ケースは、ダイビングなどのマリンスポーツはもちろん、日常的な水仕事にも強い味方になります。
文字盤はやはりホワイトの真珠母貝を採用。夜間や水中でも視認性を確保するため、針とインデックスにはルミノバが塗布されています。外周のベゼルには凹凸のテクスチャーを施し、グリップしやすさとスポーティーな雰囲気を両立。30mmという絶妙なサイズ感は、手首の太さを選ばず、幅広い方におすすめできます。クォーツムーブメントを採用しているため、信頼性の高いタイムキーピングが楽しめます。
まとめ
オメガの「定番かつ安心の仕立て」、ブライトリングの「造形美と高精度」、タグ・ホイヤーの「アクティブな防水性能」。
この3本は、いずれも「銀色」が持つ冬らしい清冷感を共有しながらも、それぞれの個性が光る名作揃いです。冬の装いをワンランクアップさせるアクセサリーとして、あるいは頼れるツールとして、ぜひ手元に加えてみてはいかがでしょうか。

マイスタージンガー、人気の「Kaenos(カエノス)」に2モデルを発表~

マイスタージンガー、DLCケースとゴールデンイエローのサンバースト文字盤、そして初のレザーストラップを備えた限定版「Kaenos(カエノス)」2モデルを発表

2025年の「Watches and Wonders(ウォッチズ&ワンダーズ)」でデビューを果たしたカエノスは、マイスタージンガーの単針時計コレクションの中でも今年の中心的存在となりました。 スポーティで個性的な外観、統一感のあるスチールブレスレット、そしてiFデザイン賞やレッドドット・デザイン賞を受賞したそのデザインにより、カエノスは新たな基準を打ち立てました。この秋、マイスタージンガーは「ブラックDLCケース」を採用した2つの限定モデルを発表します。

DLC ― タフでスポーティ、そして存在感のある仕上げ 両モデルのケース(直径40mm)にはDLC(Diamond-Like Carbon)コーティングが施されています。 このハイテク素材は、傷に強く非常に耐久性が高いだけでなく、カエノスのスポーティかつエレガントな個性を際立たせます。 そこにゴールデンイエローの文字盤を組み合わせることで、強いコントラストが生まれ、まったく新しい存在感を放ちます。

奥行きと輝きを持つゴールデンイエローの文字盤
文字盤は2層構造になっており、上層のゴールデンイエロー部分には正確にカットされた数字とインデックスが配置されています。 その下に白と黒の下層が覗くことで、立体感と高いコントラストを生み出しています。 さらに、夜間でも視認性を確保するため、インデックスと針にはルミナス(蓄光)素材が施されています。 特徴的な太い針は計器を思わせる形状で、こちらも光を蓄える仕様です。

カエノス初のレザーストラップ
今回のDLCエディションでは、カエノスシリーズで初めてレザーストラップが採用されました。 やや厚みを持たせた細やかなシボ感のあるカーフレザーがケースと一体化するように設計されており、標準ではイエローのレザーストラップが付属します。

オプションでブラックのストラップも用意。バックルにもDLC加工が施され、ケースとの一体感を演出します。

2つのバリエーションとそれぞれのムーブメント
・ Kaenos(カエノス):自動巻き Sellita SW400(6時位置にビッグデイト)
・ Kaenos Open Date(カエノス・オープンデイト):自動巻き Sellita SW200(オープンデイトディスク仕様)

どちらのモデルも、ブラックとゴールドで仕上げられた特製ローターを鑑賞できるサファイアガラスの裏蓋を採用。 各モデル50本限定で、裏蓋にはシリアルナンバーが刻まれています。

コレクションの広がり この新しいDLCエディションにより、カエノスはその多様性をさらに証明しました。 ステンレススチールモデルやアラン・シルベスタインとのコラボ限定版に加え、カエノスは短期間で幅広いコレクションへと発展しています。
今後は、通常のカエノスモデルにもレザーやテキスタイル素材のストラップラインナップが追加予定です。

【仕様】
Kaenos
品番:ED-KS905BL
価格:未定
Origin:ドイツブランド・スイスメイド
限定:世界限定50本
発売:2025年10〜11月予定(日本入荷未定)

Movement:Sellita SW400(自動巻き)
・パワーリザーブ38時間
・特製ローター)
・ムーブメントサイズ:径40 mm
Case:ステンレススチール(DLCコーティング)
・4本ネジ仕様のシースルーバック
・10気圧防水
・サファイアガラス
Dial:サンバースト・ゴールデンイエロー
Strap:カーフレザー(イエロー)
Specialty

Kaenos Open Date
品番:ED-KSOD905BL
価格:未定
Origin:ドイツブランド・スイスメイド
限定:世界限定50本
発売:2025年10〜11月予定(日本入荷未定)

Movement:Sellita SW200(自動巻き)
・パワーリザーブ38時間
・特製ローター)
・ムーブメントサイズ:径 40 mm
Case:ステンレススチール(DLCコーティング)
・4本ネジ仕様のシースルーバック
・10気圧防水
・サファイアガラス
Dia:サンバースト・ゴールデンイエロー
Strap:カーフレザー(イエロー)

[マイスタージンガー]
マイスタージンガーは2001年、ドイツ・ヴェストファーレン地方のミュンスターで創業しました。 その腕時計はすべて「一本の針」で時間を示し、その細い針先からおおよその時間を読み取るという、時計の原点に立ち返ったスタイルを貫いています。創業者マンフレッド・ブラッスラーは、このシングルハンドという特徴を通じて、時計作りの歴史的・文化的伝統を現代に蘇らせ、 「時間をゆったりと読む」という新しい価値観を提案しています。
マイスタージンガーは、世界を代表するシングルハンドウォッチ(単針時計)のブランドとして知られ、数々のデザイン賞を受賞し、優れたスイスの時計製造技術を誇ります。 マイスタージンガーの時計は、一般的な分針や秒針を持たず、一本の針だけで時間を表示します。それにより、現代の忙しい生活の中で「ゆとりある時間の感覚」を与えてくれます。 細く美しい針先が指し示すのは、まさに「今、この瞬間」。マイスタージンガーの時計を見るたびに、着ける人は「現在という瞬間」を意識させられるのです。
マイスタージンガーの時計は、そのシンプルで調和の取れた美学でも高く評価されており、 ドイツデザイン賞、レッドドットデザイン賞、iFデザイン賞、グッドデザイン賞など、30以上の国際的デザイン賞を受賞しています。現在では世界30カ国以上で販売され、独自のシングルハンドウォッチとして確固たる地位を築いています。

ノルケインスーパーコピー時計「ワイルド ワン スケルトン 39MM」に18Kゴールドをまとった新作2モデルが登場~

NORQAIN(ノルケイン)は、2025年のホリデーシーズンを祝し、「ワイルド ワン スケルトン 39mm」の新作2モデルを発表しました。1つ目のモデルは、ブランド初となる18Kイエローゴールドを採用したトップケージが特徴です。2つ目のモデルは、同じ大胆なデザインに18Kレッドゴールド製のトップケージを組み合わせています。

いずれのモデルも、ノルケインの革新性への飽くなき追求、“My Life, My Way” というブランドフィロソフィー、そしてその核心にある価値観を力強く体現しています。
これらのトップケージは、18K PX Impact® ゴールドから精巧に作られ、ノルケイン独自の超高耐性・超軽量カーボンファイバー素材 NORTEQ® 製のバックケージとシームレスに融合しています。
両パーツは、ワイルド ワンの象徴であるラバー製ショックアブソーバーを挟み込む構造となっており、その結果、高い耐衝撃性を備えたハイパフォーマンスのラグジュアリースポーツウォッチが完成しました。

「ワイルド ワン スケルトン 39mm イエローゴールド リミテッドエディション」は、3N18Kイエローゴールドの無垢材をブラッシュ&ポリッシュで仕上げたトップケージと、軽量かつ超高耐性を誇るブラックNORTEQ®製のバックケージを組み合わせています。
ブラックのオープンワークダイヤル(ホワイトプリント)はムーブメントの立体構造を美しく見せ、ミラネーゼパターンを施したブラックラバーストラップが快適性と上質さを同時に引き立てます。

これらのトップケージは、18K PX Impact® ゴールドから精巧に作られ、ノルケイン独自の超高耐性・超軽量カーボンファイバー素材 NORTEQ® 製のバックケージとシームレスに融合しています。

両パーツは、ワイルド ワンの象徴であるラバー製ショックアブソーバーを挟み込む構造となっており、その結果、高い耐衝撃性を備えたハイパフォーマンスのラグジュアリースポーツウォッチが完成しました。

「ワイルド ワン スケルトン 39mm イエローゴールド リミテッドエディション」は、3N18Kイエローゴールドの無垢材をブラッシュ&ポリッシュで仕上げたトップケージと、軽量かつ超高耐性を誇るブラックNORTEQ®製のバックケージを組み合わせています。

ブラックのオープンワークダイヤル(ホワイトプリント)はムーブメントの立体構造を美しく見せ、ミラネーゼパターンを施したブラックラバーストラップが快適性と上質さを同時に引き立てます。

それぞれのモデルには、ケース左側に18Kゴールド製のプレートが備えられており、名前やメッセージを刻印できるカスタマイズオプションを提供します。大切な人への想いを込めた特別な刻印などを施すことで、ホリデーシーズンにふさわしい“魔法のような特別感”を加えることができ、永く大切にされる唯一無二のタイムピースとなるでしょう。

ケースに使用されているPX IMPACT® 18K 3N イエローゴールド および PX IMPACT® 18K 5N レッドゴールド(ブラッシュとポリッシュのコンビネーション仕上げ)は、医療や航空分野にも素材を提供するスイスのパートナー企業 PX Group から倫理的に調達されたものです。

PX Group のゴールドは水銀を一切含まず、完全にトレーサブルで、手工業的な小規模鉱山から採掘されています。さらに、PXGroupは採掘地域のコミュニティに積極的に投資し、社会的・環境的な発展を促進することで、持続可能な成長と長期的なポジティブインパクトの創出に貢献しています。

ワイルド ワン スケルトン 39mm イエローゴールドモデルには、ルテニウムブラックで仕上げられたスケルトン仕様の自動巻きムーブメント NORQAIN キャリバー NB08S が搭載されています。一方、レッドゴールドモデルには NORQAIN キャリバー N08Sを装備。どちらのモデルも、サンドブラスト仕上げのチタン製コンテナに収められており、高い堅牢性と軽量性を両立しています。

ノルケインの創業者兼CEOである ベン・カッファー は、今回の新作について次のように述べています。
「ワイルド ワン スケルトン 39mm のゴールドモデルを発表するには、これ以上ないタイミングです。一年で最も煌びやかな季節にふさわしい華やかさとエレガンスを兼ね備えたデザインは、この季節ならではの特別な雰囲気を完璧に表現しています。長年ノルケインを支持してくれているNORQAINERの皆さまはもちろん、新たに私たちのファミリーに加わる方々にも、大きな喜びをもたらしてくれると確信しています。」

THIS IS NORTEQ®
NORTEQ®は、ノルケインのために独自に開発された革新的かつ高耐衝撃性を備えたカーボンファイバー素材であり、ジャン=クロード・ビバー氏およびBIWI社との密接なコラボレーションによって誕生しました。
スチールの約6分の1、チタンの約3分の1という驚異的な軽さを誇り、さらに着色が可能であることから、ノルケインのデザイナーにかつてない創造の自由を与えています。
この素材は、航空宇宙産業でも使用されるカーボンファイバーと、高性能ポリマーマトリックスを組み合わせて構成されており、その60%はヒマシ油由来のバイオ素材から成るサステナブルな設計です。

[NORQAIN]
2018年に設立されたノルケインは、スイス時計業界の中心地であるニドー(ビール/ビエンヌ)にある家族経営による完全に独立したスイス機械式時計ブランドです。取締役会には時計業界のエキスパートとエリートアスリートで構成され、2022年からはジャン-クロード・ビバーが取締役会顧問を務めている。スイス時計の新しい頂点に挑み続けるノルケインは、インディペンデンス、アドベンチャー、フリーダムの3つのコレクションを制作。すべてのモデルはスイス製の機械式ムーブメントを搭載しています。ケニッシ社との協業による自社製キャリバー2種の開発に加え、マニュファクチュールAMTと共同開発したフライバッククロノグラフキャリバーを導入し、スイスのクラフツマンシップと最先端技術へのこだわりを体現しています。また、NORQAINは世界6大マラソン大会の1つである「BMWベルリンマラソン」の公式タイムキーパーを務めるほか、「シュペングラー・カップ・ダボス」やスイスサッカー協会との公式パートナーシップも展開。さらに、世界最大のチャリティ・サッカーマッチ「Soccer Aid for UNICEF」の公式タイムキーパーとしても活動し、困難に直面する家族や子どもたちを支援する取り組みに貢献しています。そして最新のパートナーシップではNHL(National Hockey League)と複数年のパートナーシップを結びました。これによりノルケインはNHLの「オフィシャル・ラグジュアリー・スポーツウォッチ」として活動します。現在ノルケインは、ヨーロッパ、日本、米国などの主要な国々で販売されており、スイスのブヘラーやキルショッフェル、ドイツのヴェンペ、米国のウエスタイム、トルノー、ゴブバーグとリーズ、カナダのローロ、ドバイのアーメッドセディキ&サンズ、日本では機械式時計のプロフェッショナルである40店舗以上の正規販売店で取り扱われています。さらに、ツェルマット、シンガポール、チューリッヒには旗艦ブティックを展開し、リテールネットワークの拡大を続けています。2026年には再び「Watches and Wonders Geneva」への出展も予定しており、スイス時計製造の伝統を受け継ぎながらも、革新を追求するブランドとしての姿勢を力強く示しています。

オーデマ ピゲ ロイヤル オーク Ref.16202ジャンボにホワイトゴールドモデル登場、

オーデマ ピゲはその最も象徴的な時計に、おそらく長いあいだ待たされていたとはいえ、大規模な変更を加えた。オーデマ ピゲ ロイヤル オーク “ジャンボ”エクストラシンだ。我々はRef.15202に別れを告げ、生まれ変わったRef.16202を目にすることとなった。新しい時計のプロポーションはそのままに(昨年のベン・クライマーによる紹介記事)、内部のムーブメントは完全にオーバーホールされた。16202は、スティール、イエローゴールド、ピンクゴールド、プラチナの4種類の金属で発表された。そのなかで、(チタン以外に)意外にも存在しなかったのがホワイトゴールドだった。それが今日、大きく変わったのだ。

オーデマ ピゲは、16202のラインナップに新たに加わったRef.16202BC.OO.1240BC.02(このやけに長いリファレンスを覚えられるだろうか)を発表。39mmのロイヤル オーク“ジャンボ”エクストラ シンは、このモデルシリーズに期待されるものと同じケーススタイルだが、上部と下部にそれぞれいくつかの相違点がある。そして、このモデルは限定モデルで、その数量はまだわかっていない。

昨年の新作はオーデマ ピゲの特徴であるプチタペストリーが使われていたが、このホワイトゴールドのジャンボはテクスチャーの選択でより興味深いものとなった。このブルーグレインダイヤルは、1992年にロイヤル オークコレクション20周年記念として製作されたロイヤル オークモデル(当時はプラチナ製のRef.14802に採用)からインスピレーションを得たものだ。

もちろん、これは1992年製ではないので、このリバイバルダイヤルには改良が加えられている。オーデマ ピゲはダイヤルのテクスチャーを改良し、粒子をより細かく(そしてより明るく)することで、光の状況によって異なる表情を見せる効果を生み出した。ブルーの色調はPVD加工で得られ、さらに半透明のコーティングが施され、その色調を引き出している。日付表示窓は、ミッドナイトブルーの背景でダイヤルとカラーマッチングされている。

そのすべてがホワイトゴールドケースに収められ、ロイヤル オークの象徴とも言えるホワイトゴールドのブレスレットが装着された、まさにジェンタのフルパッケージと言えるモデルだ。内部には、2022年に向けて一新されたAP Cal.7121が搭載されている。昨年の紹介記事で述べたように、このムーブメントの製造には5年の歳月を要し、その過程で特許(クイックセットデイト機構)を取得する必要があった。この時計にはないが2022年の新作には存在するのが、50周年記念ローターだ。これはつまりロイヤル オークの50周年が終わり、前に進んでいるということを表しており、代わりにローターには大きなAPのロゴがあしらわれたものが採用された(それでもとても素敵だ)。

厚さ8.1mm、直径39mmのホワイトゴールド製だ。予定価格は973万5000円(税込)だ。

我々の考え
ロイヤル オークだ! それだけでテンションが上がる。この作品に関しては、ふたつのことを認めざるを得ない。最初に画像を見たとき、スティール製だと思い、過剰なまでに興奮してしまったこと。文字盤が画面から飛び出してきて、プチタペストリー(タペストリー疲れとでもいうのだろうか)よりも気持ちを揺さぶられてしまったのだ。そして、じっくり考えてみた。本当に昨年はホワイトゴールドの16202が発売されていなかったのだっけ? そこでHodinkeeの同僚にも聞いてみた。すると、どうだろう。確かにホワイトゴールドがないのだ。

しかし、それだけではなく、BC(ホワイトゴールド)のロイヤル オークを復活させる前に、基本的にRef.15202からのすべてのダイヤルのバリエーションがRef.16202のラインナップに占められ、そのなかにはグリーンダイヤルのプラチナモデルも含まれていたからだ。もし私が賭けをしていたら(実際はしていないが)、BCは期待していなかったと思う。サーモンダイヤル? そう、今日発売のホワイトゴールドモデルには、サーモンダイヤルの16202がないことにお気づきだろうか。15202の文字盤モデルで16202の枠に移し替えられてないのは結構存在するのである。

ロイヤル オーク 15202:2種類のケース素材と2色のカラーバリエーション

2021年にベン・クライマーは、グリーンダイヤルを備えたプラチナ製の15202と、、サーモンタペストリーダイヤルを有したホワイトゴールド製の15202の比較について記事を書いている。詳しくは、記事「オーデマ ピゲ ロイヤル オーク “ジャンボ” についての考察 – 新しいプラチナモデルをなぜ誰も好きと言おうとしないのか?」をご覧ください。

これはサーモンダイヤルの15202に希少性を与え、オーデマ ピゲがなぜこのダイヤルを新モデルのアップデートから除外したのかという疑問を抱かせる。もしかしたら、ホワイトゴールドは、中道左派的な面白いダイヤルを選択するための新しい温床になっているのだろうか? 現時点では何とも言えない。サーモンダイヤルの15202BCが発売されたとき、かなりの混乱があった。数量限定なのか? 限定生産なのか? 言うまでもなく、オーデマ ピゲのラインナップのなかで最もクールな時計のひとつは、答え以上に多くの疑問が生まれた。そしてそれは16202BCがリリースされた今日も変わらない。 

この些細なことにこだわるコレクターもいれば、こんなこともあったかもしれないと空想にふけるコレクターもいることだろう。また、このホワイトゴールドの斬新なブルーグレインのテクスチャーに目を奪われる人もいることは間違いない。

この新作は、私にとって二重の意味で興味深い。ひとつ目の理由は、ケースとブレスレットの素材そのものに結びついたものであり、ふたつ目の理由は、ふたつしかない非タペストリーのRef. 16202モデルとして、グリーンダイヤルのプラチナモデルと並べて置かれていることだ。それが、このモデルを特別なものにしているのである。

現時点では、ロイヤル オーク “ジャンボ”エクストラ シンは美学とスタイルがテーマだ。昨年は、機械的なアップグレードが行われた。ケースの寸法に干渉しないようなアップグレードである。クイックセットもついている。つまり、機能面では完璧なロイヤル オーク “ジャンボ”エクストラ シンなのだ。あとは、見た目のカッコよさを追求するだけ。

そして、この1本が、私のなかではとてもクールに思えるのだ。ブルーの文字盤表面の暗い色合いが好きだし、―遠くから見ると―街というものを見たことがないよう住人が暮らすような辺境の地で、夜空を見つめているようなシボ感があるのだ。そこから火星が見える。それがこのテクスチャーの意図するところであろうとなかろうと、私には関係ない。美しさは見る者の目のなかにあるのだから。

実物を見ずに言うのは気が引けるが、もし現在のコレクションのなかから選べるなら、私はブルーグレイン仕上げのホワイトゴールド製ジャンボを推したいと思う。シンプルでありながら、何か特別なものが散りばめられている。そして結局は、ロイヤル オークなのだ。

基本情報
ブランド: オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)
モデル名: ロイヤル オーク “ジャンボ”エクストラ シン(Royal Oak “Jumbo” Extra-Thin)
型番: 16202BC.OO.1240BC.02

直径: 39mm
厚さ: 8.1
ケース素材: 18Kホワイトゴールド
文字盤色: ブルーグレイン
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ブレスレット

AP Royal Oak Jumbo 16202 WG
ムーブメント情報
キャリバー: 7121
機能: 時、分、日付
直径: 29.6mm
厚さ: 3.2mm
パワーリザーブ: 約55時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 4Hz (2万8800振動/時)
石数: 33
クロノメーター認定: なし

価格 & 発売時期
価格: 973万5000円(税込予価)
発売時期: 発売中、オーデマ ピゲブティックでのみ取り扱い

チャペックがブランド再生10周年の節目を象徴するキャリバー10.1搭載 限定モデル「TIME JUMPER」を発表。

Czapek「TIME JUMPER」──ブランド再生10周年を象徴する新キャリバー10.1搭載モデル 10 FOR 10~創業10周年を祝うキャリバー10

ブランド再生から10周年、初代、フランソワ・チャペックが工房を開いて180周年というダブルのアニバーサリーを迎えたCzapek & Cie(チャペック)は、新作「TIME JUMPER(タイム・ジャンパー)」を発表します。

【TIME JUMPER(タイム・ジャンパー)発表の背景】
フランソワ・チャペックの19世紀の懐中時計に着想を得ながら、自社開発の新キャリバー10を搭載。伝統的なギョーシェ装飾と未来的な造形を融合させ、時の表現そのものを再構築する1本です。
Czapekは2015年のブランド再興以来、「頭は空想に、足は地に」という哲学のもと、クラフトと革新の融合を追求してきました。今回のTIME JUMPERは、その歩みの節目を飾る“10 FOR 10(10周年のためのキャリバー10)”というテーマのもと誕生。10年の集大成であり、次の10年を象徴する作品でもあります。

Czapek「TIME JUMPER」正面とケースバック。24時間ジャンピングアワーと外周ディスクによる独創的な時の表示。裏面にはキャリバー10.1の精緻な仕上げが輝く。

TIME JUMPERは、時の読み取り方を一新するジャンピングアワー・ウォッチです。10の位と1の位を2枚のサファイア・ディスクで表示する24時間制アワー表示に、外周リングの分ディスクを組み合わせました。

デザイン開発段階のスケッチ – 1
ハーフハンター構造とジャンピングアワー機構の融合という、Czapekの挑戦の原点を示す。

デザイン開発段階のスケッチ – 2

≪ハイライト≫
・新開発キャリバー10.1:24時間制ジャンピングアワー(2枚のサファイア・アワーディスク)+外周ディスクによるトレーリング・ミニッツ表示

・ハーフハンター・カバーに新しい3次元ギョーシェ(Metalem社製)を採用。中央のルーペ越しにスケルトンムーブメントを覗く遊び心

・ケース径40.5mm。ステンレススティール100本限定/3Nイエローゴールド30本限定

TIME JUMPER着用イメージ。40.5mmのケース径とラバー・ストラップにより、存在感と快適さを両立。

・自動巻、約60時間パワーリザーブ、4Hz、パーツ数275、石数44、リサイクル950プラチナ製センターローター
・発表:ジュネーブでの10周年記念イベント。
・販売:Czapekブティック(ジュネーブ)、指定販売店、公式サイト

Metalem社製3Dギョーシェを施したハーフハンター・カバー。
開くとキャリバー10.1のスケルトン構造が現れ、時間の跳躍が視覚的に体感できる。

ハーフハンター型のカバーには、中心に吸い込まれるような立体的ギョーシェを刻み、中央のバブル型ルーペからムーブメントの鼓動を覗くことができます。遊び心と技術的洗練を併せ持つ、Czapekならではの“詩的メカニズム”です。

TIME JUMPER ステンレススティールモデル(100本限定)。
サテンとポリッシュの質感対比が際立つ、Czapekの現代的解釈。

キャリバー10の哲学
キャリバー10は、Czapekが次の10年を見据えて開発した新しい自社製オートマティック・プラットフォームです。従来のモジュール構造ではなく、各複雑機構を完全に統合する「統合設計」に基づいており、キャリバーシリーズ全体の基盤となる存在です。

自社製キャリバー10.1のディテール。
リサイクル950プラチナ製センターローターとブリッジ装飾の精緻な仕上げが見どころ。

初号機10.1では、リサイクル950プラチナ製センターローターを採用し、優れた巻き上げ効率と視覚的美しさを両立。直径36mmのコンパクトケースにも搭載可能な柔軟性を持ちます。

TIME JUMPERのケースバック全景。
サファイア・クリスタル越しに自社製キャリバー10.1の動きを鑑賞できる。
デザインとクラフト
ケースデザインは“空飛ぶ円盤”を思わせる有機的フォルム。CzapekのデザインパートナーであるABコンセプトが手掛け、ラグやリューズに至るまで柔らかな曲線で統一されています。カバーのギョーシェ彫りはMetalem社によるCzapek専用の新パターンで、深い中心に向かって光を吸い込むような視覚効果を生み出します。

3Nイエローゴールドモデル。
6時位置のプッシュボタンでハーフハンター・カバーを開閉できる独自構造。

TIME JUMPER ステンレススティールモデル。
“空飛ぶ円盤”を思わせる有機的なフォルムが、ケース全体を流れるように包む。

仕上げの細部にまで伝統的手法と現代技術が融合し、サンドブラストやサーキュラー・ブラッシュの質感対比が、光と影の奥行きを強調します。

【仕様】
TIME JUMPER ステンレススティール
税込予価 11,550,000円
限定:100本限定

TIME JUMPER 3Nイエローゴールド
温かみのある輝きと立体ギョーシェが調和する、希少なリミテッドエディション
税込予価 16,830,000円
限定:30本限定

【仕様】
ムーブメント:Cal. 10.1
・自動巻/約60時間パワーリザーブ(シングルバレル)
・振動数 4Hz(28,800 vph)/石数 44/パーツ数 275
・リサイクル950プラチナ製センターローター(スケルトン)
・スイスレバー脱進機/フリースプラング(4つの慣性ウェイト)
・仕上げ:ロジウム・プレートのブリッジ(サンドブラスト&サーキュラー・ブラッシュ、面取り)
機能
・ジャンピングアワー(24時間/2枚のサファイア・アワーディスク、スーパールミノバ)
・トレーリング・ミニッツ(レーザー着色・テクスチャ加工ブルー・ミニッツディスク)
ケース/ストラップ
・ステンレススティール+ホワイトゴールドの象嵌細工または、3Nイエローゴールド+象嵌細工
・径40.5mm、厚さ10.5mm(ハーフハンター・クリスタル含む12.35mm)
・サファイア・クリスタル(反射防止)/サファイア製ケースバック
・6時位置:カバー開閉プッシャー/ねじ込み式リューズ/防水 3気圧
・ブルーラバー・ストラップ、ピンバックル(ケース素材に準ずる)

【お問い合わせ】
株式会社 ノーブルスタイリング
〒153-8580
東京都目黒区三田1-4-1 ウェスティンホテル東京 1F
電話番号:03-6277-1604
FAX:03-6277-1689

[Czapek & Cie]
チャペックは、19世紀のチェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカー、フランソワ・チャペック(François Czapek)の精神を受け継いだ現代のウォッチ・メゾンです。1831年にチャペックは、ワルシャワでの政治的混乱から逃れ、ジュネーブに亡命しました。そして1830年代に数々のビジネスを創業しました。1845年にCzapek & Cie.(チャペック時計会社)を設立したのち、彼はナポレオン3世の宮廷時計師となり、パリのヴァンドーム広場に最初期の時計ブティックを開きました。
チャペックの名前は、2015年にメゾンの歴史とクラフトマンシップを再興しようとする時計愛好家のグループによって復活しました。1850年代のチャペック製ポケットウォッチからインスピレーションを得た、ファースト・コレクションである「ケ・デ・ベルク33bis」は、2016年のGPHG(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)でパブリック・プライズを受賞しました。2020年同社は、初の自社製ムーブメントを搭載したスポーツシックなコレクションである、アンタークティックを発表しました。現在、チャペックの時計は、独特なデザイン、高品質の職人技、限定生産で知られています。ジュネーブに本社を置き、ラ・ショードフォンに自社工房を構えるチャペックは、”etablissage”(エタブリサージュ – 水平分業)の精神を現代的に継承しながら、スイス高級時計製造の伝統を未来へとつなげています。