ミドー マルチフォートTVビッグデイト 40mm 80時間パワーリザーブが新登場。

スティールブレスレット仕様が168,300円、ラバーストラップ仕様が163,900円となっています。

スウォッチグループらしいコストパフォーマンスの高いモデルを製造するミドーですが、・・・さてこの新作モデルは、レトロなTVスクリーン的なケースデザインと見せかけて、ミドー版の「アクアノート」なんじゃないでしょうか?

グレーブラウンのグラデーション文字盤にオレンジカラーのストラップのM049.526.17.081.00は完全にアクアノート意識していますよね?(笑)

グレーブラウンのグラデーションモデルにはスティールブレスレット仕様も用意されていますので全5機種がファーストリリース。

それではコンセプトとスペックを見ていきましょう。

マルチフォートTVビッグデイト
新しいビジョンからインスピレーションを受けて 魅惑的なスタイル。完璧な耐性。
ミドーはそのDNAを忠実に受け継ぎ、細部に至るまでフォルムにこだわりを持つマルチフォートTVビッグデイトを発表しました。

その完璧な仕上げにより、装着したときの心地よさと印象的なイメージを兼ね備えた個性的なモデルとなりました。

日常のひとときを大胆かつ独創的に演出する デイリーウォッチ が誕生しました。

テレビ型ケースの大復活
初期のテレビを覚えている人はいるでしょうか。角が丸く控え目なサイズ。正方形に近い長方形の画面。ミドーは1973年、1980年、そして2000年にこの形状をいくつかのモデルのデザインに採用しました。それから50年、この堂々たる人気を誇るテレビ型ケースが、豊かな伝統に新しい風を吹かせながら、ブランドのカタログに戻ってきたのです。

徐々にクッションケースの横幅が広がっていくのが面白いですね。

個人的には1980年のモデルが1番格好良いと思いました。

ダイナミックでありながら繊細なシェイプ
フラットでスクエアなサテン仕上げのベゼルが、光を反射する美しい文字盤を囲んでいます。名高いビッグデイトが二層の文字盤に見事に描かれています。各クォーターには台形インデックスが配され、コンビネーションに新たな特徴を添えています。12時位置には、ベゼル上のドットが巧みにマーカーとして機能し、過去にいくつかのマルチフォートモデルに採用されてきたラウンドインデックスを思い起こさせます。この洗練されたベゼルの延長として、中央にポリッシュ仕上げのマレットを備えたブレスレットがエレガントな丸みを添えています。

デザインのポイントになる「ビッグデイト」ですね。

あまり好きな機構ではないのですが、このモデルの場合アクセントとなってイケメンに仕上がっています。

そして40mmと数字的には大きくないのですがケースデザインのおかげでかなり存在感があると思ます。

ハイテクなメカニック
マルチフォートTVビッグデイトのシースルーケースバックからは、コート ド ジュネーブ装飾とミドーのロゴが刻まれたローターが特徴のキャリバー80の精巧な歯車を垣間見ることができます。このモデルは最大80時間のパワーリザーブを備えてます。耐磁性、耐衝撃性に優れた最先端素材ニヴァクロン™を使用したひげゼンマイを採用し、優れた精度を実現しました。マルチフォートTVビッグデイトは、細部に至るまで信頼性が高く、10気圧(100m/330ft)までの防水性を保証しています。

M049.526.11.041.00 ブルー

マルチフォートTVビッグデイト
M049.526.11.041.00

ビッグデイト
最大80時間パワーリザーブ
反射防止加工サファイヤガラス
¥168,300

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鮮やかなフラッシュバック。 ミドーの輝かしき伝統から生まれたテレビ型ケースは、再びマルチフォートTVビッグデイトとしてステージのセンターに返り咲きました。そのモダンでダイナミックなデザインは、水平サテン仕上げの文字盤が印象的で、その特徴的な機能である12時位置のビッグデイトによって強調され、優れたな機械式ムーブメントによる精度の高さが際立っています。最新世代の自動巻きムーブメント、キャリバー80は、耐衝撃性や耐磁性に優れたニヴァクロン™製のハイテクひげゼンマイを搭載しています。

レファレンスNo.M049.526.11.041.00
コレクション マルチフォート
性別 ジェントルマン
保証 2年保証
防水 ねじ込み式リューズを備えた10気圧防水(100 m / 330 ft)
重さ(g) 155

ケース形状 長方形
長さ(mm) 39.20
幅(mm) 40.00
平均の厚さ 11.5
ベルト取り付け幅(mm) 22.00
ケース素材 ステンレススティール
ガラス素材 両面無反射処理済サファイアクリスタル
ケースオプション シースルー ケースバック, ねじ込み式リュウズ

文字盤カラー ブルー
文字盤タイプ アプライドインデックス

ムーブメント機能 ビッグデイト
パワーリザーブ パワーリザーブ最大80時間
ムーブメント: ミドー自動巻きETAキャリバー80

ストラップ/チェーン品番 M605018740
ブレス素材 ステンレススティール
ストラップカラー グレー
バックル フォールディングバックル

M049.526.11.091.00 グリーン

マルチフォートTVビッグデイト
M049.526.11.091.00

ビッグデイト
最大80時間パワーリザーブ
反射防止加工サファイヤガラス
¥168,300

文字盤カラー グリーン

M049.526.11.081.00 グレー

マルチフォートTVビッグデイト
M049.526.11.081.00

ビッグデイト
最大80時間パワーリザーブ
反射防止加工サファイヤガラス
¥168,300

文字盤カラー グレー

M049.526.17.081.00 グレー・オレンジ

マルチフォートTVビッグデイト
M049.526.17.081.00

ビッグデイト
最大80時間パワーリザーブ
反射防止加工サファイヤガラス
¥163,900

文字盤カラー グレー

ストラップ/チェーン品番 M603018730
ブレス素材 ラバー
ストラップカラー オレンジ
バックル ピンバックル

M049.526.17.041.00 ブルー・ブルー

マルチフォートTVビッグデイト
M049.526.17.041.00

ビッグデイト
最大80時間パワーリザーブ
反射防止加工サファイヤガラス
¥163,900

まとめ

いかがでしょうか?

「【2023年新作】ミドー マルチフォートTVビッグデイト 40mm 80時間パワーリザーブ ¥168,300-」でした。

クッション型のケースデザインが好きな方にはセカンドウォッチにオススメですね。

可愛いのでラバーストラップ仕様なら奥様や彼女と共用も可能です。

多少の水なら問題なく使え、耐磁性と80時間のロングパワーリザーブが魅力的。

スウォッチグループ傘下なのでメンテナンス環境も良いですし、なにより安い!

ラバーストラップなら100グラム。

面白いと思います。

人気モデル PRX パワーマティック80に新モデルが結構前に登場してましたのでご紹介。

価格はいつものPVDモデルと同じ125,400円と非常にリーズナブル。

ブライトリングスーパーコピーn級品 代引き素敵なカラーの文字盤が多いのでコレクションする方もいらっしゃるんじゃないですかね。

安価な割にしっかりしていますし、80時間のロングパワーリザーブで使いやすく、耐磁性もあり100m防水もある。

ドレッシーでもあり遊び心もあるので、若い社会人のエントリー機にオススメの1本です。

今回の桃金はさすがに派手過ぎるかも知れませんけどね。

別モデルですが40mmでカクっとしたデザインのため細腕オジサンには少々大きめ。

因みに35mmはちょっと小さめなんですよね。

T137.407.33.041.00の詳細

Tissot PRX Powermatic 80 40mm
T137.407.33.041.00

直径:40 mm
80時間パワーリザーブ
316L ステンレススチールケース / ローズゴールドPVD
シースルーバック
¥ 125,400

時計について
SKU T1374073304100
コレクション Classic Contemporary
重量(g) 138.00
保証 2年保証
生産国 スイス連邦

ケース&クリスタル
長さ(mm)39.50
幅(mm)40.00
厚さ(mm)10.93
ラグ(mm)12.00
防水 10気圧防水(100 m/330 ft)
ケース形状 ラウンド
ケース素材 ローズゴールドPVDコーティング316L ステンレススチールケース
ケースオプション シースルーケースバック
ガラス素材 傷防止加工無反射コーティングサファイアクリスタルガラス

ムーブメント
ムーブメント タイプ オートマティック
ムーブメント スイス製オートマティック
パワーリザーブ 最大80時間ロングパワーリザーブ
機能 特許取得済みNivachron™製ひげゼンマイ
キャリバー 11 1/2”’
ケース径(mm)25,6
COSC認定クロノメーター No

ダイアル 文字盤カラー
ブルー 文字盤タイプ
インデックス 蓄光素材 / 針 スーパールミノバ

ストラップ
ストラップ/チェーン品番 T605050583
ブレス素材 ステンレススティール
Bracelet coating PVD
ストラップカラー ローズゴールド色(5N)
バックル プッシュボタン付バタフライクラスプ, 交換可能なクイックリリースブレスレット
Buckle options 交換可能なクイックリリースブレスレット
コマ品番 T613050587

まとめ

いかがでしょうか。

「【2025年新作】ティソ PRX パワーマティック80 T137.407.33.041.00 ローズゴールドPVD 40mm」でした。

ローズゴールドに深いネイビーブルーが艶ってて良い感じです。

とても安い時計のコンセプトとは思えません。

長く使う感じじゃないんでしょうね。

ティソ側も50年使ってくれとは期待していないでしょう。

176,000円のSBDC197と、107,800円のT137.407.11.041.00の2本があればオンオフ使い分けもできますし、日本とスイスの時計がコレクションできます。

どちらも高スペックなのでオススメですし、仕上げや細かい点で至らないところは「若さ」でカバー。

ここからムーンウォッチ、デイトジャスト、サブマリーナー、デイトナ、ロイヤルオークと駆け上がっていってくださいね!

因みに上手に使えばプロスペックスとPRXは10年以上問題無く使えるでしょう。

そのまま40代までいっちゃっても大丈夫。

ファーラー リッサム コレクション 手巻き 38mmの新作情報です。

このシリーズは、従来のドレスウォッチの概念を覆す、鮮やかなカラーリングとスリムなデザインが特徴です。

手巻きなのでとても薄く、なんと7.95mm。

タグホイヤースーパーコピー代引き 優良サイトケース径は38mmなので男性でも女性でも楽しめます。

カラフルで洗練されたデザイン
「Lissom」は「しなやか」や「優雅」を意味し、その名の通り、厚さわずか7.95mmのスリムなケースが特徴です。38mmのステンレススチール製ケースは、ポリッシュ仕上げのベゼルとラグ、ブラッシュ仕上げのケースサイドを組み合わせ、エレガントな印象を与えます。また、ケースサイドには細いエングレーブラインが施され、スリムなプロファイルを際立たせています。

5つのバリエーションで、レザーストラップは1,295.00ドル、スティールブレスレットモデルは1,315.00ドルとなっております。

6月に発売で現在は予約受付中。

文字盤は、繊細なサテン仕上げと大胆なオーガニックカラーを組み合わせ、洗練されたエレガンスと意外性のある色使いを実現しています。シャープな放射状の数字と角度のあるテーパードハンドセットが特徴で、視認性とデザイン性を兼ね備えています。

手巻きムーブメント La Joux-Perret D100
「Lissom」コレクションには、スイス製の手巻きムーブメント「La Joux-Perret D100」が搭載されています。このムーブメントは、名高いPeseux 7001をベースにしており、3Hzの振動数と50時間のパワーリザーブを備えています。厚さわずか2.5mmのムーブメントにより、時計全体のスリムなプロファイルが実現されています。

5つのモデル、各モデルの特徴
「Lissom」コレクションは、著名な植物学者にちなんで名付けられた5つのモデルで構成されています。各モデルは、独自のカラーリングとデザインが特徴です。

Arber: ラズベリーレッドの文字盤にパープルのスモールセコンドとミニッツトラック、ピーチカラーのスモールセコンド針が特徴です。

Balfour: ホワイトの文字盤にウォームグレーのスモールセコンドとミニッツトラック、ブルーのアプライド数字(非蓄光)とホワイトのスーパールミノバを充填したブルーの針が特徴です。

Forrest: ティールグリーンの文字盤にブラックのミニッツトラックとピーチカラーの数字、ピーチカラーのスモールセコンドとオレンジの針が特徴です。

Lindley: ダークパープルの文字盤にパウダーブルーのサブダイヤルとミニッツトラック、ソフトピンクのスモールセコンド針が特徴です。

Solander: モノクロームのブラック文字盤にホワイトの針と数字、グレーのスモールセコンド針が特徴です。

各モデルには、文字盤のカラーにマッチしたスエードストラップが付属し、クイックリリーススプリングバーにより簡単に交換可能です。

価格と入手方法
「Lissom」コレクションの各モデルは、€1,350 / US$1,295 / £1,150で販売されています。Farerの公式オンラインストアで購入可能で、30日間の無料返品と5年間の保証が付いています。

Farerの「Lissom」コレクションは、伝統的なドレスウォッチに現代的なカラーとデザインを融合させた、洗練されたシリーズです。日常使いから特別な場面まで、幅広いシーンで活躍することでしょう。

新作 ― Lissom(リッサム)コレクションのご紹介

リッサム コレクションは、「ドレスウォッチとは何か」という既成概念を打ち破る時計たちです。通常、ドレスウォッチは伝統的なデザインと結びつけられがちですが、Lissom コレクションは、洗練されたカラーで構成された、現代的な5つのモデルを展開しています。
「Lissom(リッサム)」という言葉は、「スリムな」「優雅な」という意味を持ち、厚さわずか7.95mmの本作は、その名のとおりの美しさを体現しています。
ケースは一から設計され、控えめなエレガンスの極致となるように仕上げられています。業界最高水準「グレードA」の仕上げを施し、貴金属のような磨きの美しさを実現しました。
さらに、文字盤を囲むLumicast(ルミキャスト)製のアラビア数字は、これまでで最も明るく美しいものです。最新の蓄光素材「グレードX2 スーパールミノバ」を使用しています。
搭載されているムーブメントはスイス製の手巻き「La Joux-Perret D100」。名機Peseux 7001をベースに、18石、3Hzの振動数、50時間のパワーリザーブを備えています。ムーブメントは最上級グレード「ソワニエ(soigné)」仕上げで、青焼きネジも使用されています。
価格は £1,150 / \$1,295 / €1,350 です。

なんか良いんです。

気になりますよね。

ムーブメントはシチズングループ傘下のラ・ジュー・ペレ製。

ETAプゾー7001をベースにしているスイス製の手巻きムーブメント キャリバーD100で、パワーリザーブは50時間ほど。

ロービートでスモセコ・ノーデイトなのがレトロなんですが見た目のポップさが新鮮。

Lindley

リンドリー
リソム
1,295.00ドル
質感のある紫色の文字盤とコントラストのある淡いブルーのサブダイヤルを備えたスリムな 38 mm 腕時計。

ストラップ
パープルスエードレザーストラップ

ケースサイズ: 38mm x 42.8mm x 7.95mm
ケース素材: 316Lマリングレードステンレススチール
耐水性: 50m / 5ATM
ムーブメント:スイス製ラ ジュー ペレ D100。 LJP最高のソワニ基準に準拠した手巻きキャリバー
パワーリザーブ:完全に巻き上げられた状態で約50時間

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パープルパーフェクション
リンドリーは、数千年にわたり王族と結び付けられてきた色、紫を基調としています。文字盤自体は、よりクラシックな単色よりも際立った、鮮やかな色合いでありながら、派手になりすぎないデザインです。しかし、この時計は色彩のために視認性を犠牲にすることなく、鮮明な白い針と数字を備えています。どちらも最新かつ最も明るいスーパールミノバ グレードX2を採用し、数字は精巧な3D成形ルミキャストシェイプです。濃い紫色を背景に、沈み込んだパウダーブルーの秒針と淡いピンクの秒針が配されています。このピンクのディテールは、数字を囲む両方のミニッツトラックにも反映され、外側のミニッツトラックは沈み込むことで文字盤にさらなる奥行き感を与えています。

ご想像の通り、この洗練された文字盤は傷に強いサファイアクリスタルで保護されています。そして、驚くほどスリムな38mm径のスティールケースは、最高級の「グレードA」基準で仕上げられています。これは通常、最高級のスイス製時計にしか見られないものです。ケースの厚さはわずか7.95mmと非常に薄く、曲線を描くラグが手首にぴったりとフィットします。

これらすべてが、この時計を現代の洗練の真髄にふさわしいものにしています。手首に違和感なく収まるほど洗練されたデザインでありながら、自信に満ちた印象を与える大胆な文字盤、そしてあらゆる要素に卓越した仕上げが施されています。

Balfour

バルフォア
リソム
1,295.00ドル
ホワイトのテクスチャ文字盤とコントラストのグレーのサブ文字盤を備えたスリムな 38 mm 腕時計。

ストラップ
デニムスエードレザーストラップ

ボルト・オブ・ブルー
バルフォアは、シンプルさが豊かさを生む完璧な例です。ジャスミンホワイトの文字盤に、アワーマーカーがアクセントを添えています。これらのアプライド数字は鮮やかなエレクトリックブルーで仕上げられ、ニュートラルな文字盤と見事なコントラストを生み出します。先細りの針も同色のブルー仕上げで、最新(そして最高輝度)のグレードX2スーパールミノバが塗布されています。両インデックスともポリッシュ仕上げのブルーの表面は、光の加減に合わせて色を変化させ、非常にダイナミックな印象を与えながらも、常に高い視認性を保ちます。6時位置には、文字盤のメインカラーと調和する温かみのあるグレーのサブセコンドダイヤルが配され、数字の両側には、同じグレートーンにブルーのハイライトが入ったデュアルミニッツトラックが配置されています。

Arber

アーバー
リソム
1,295.00ドル
テクスチャ加工されたラズベリー色の文字盤とコントラストの効いた紫色のサブ文字盤を備えたスリムな 38 mm 腕時計。

ストラップ
ラズベリーレッドスエードレザーストラップ

ラズベリーリップル
アーバーは、手首に自信に満ちた印象を与える深みのあるラズベリーレッドの文字盤で、心を揺さぶります。凹んだパープルのサブセコンドダイヤルとミニッツトラックがこの深みのある色を引き立て、ライトピーチの秒針がさりげないアクセントになっています。鮮やかな色彩と見事なコントラストをなすのは、純白のアプライド数字とエレガントなテーパード針です。数字にはスーパールミノバとセラミックをブレンドしたルミキャストが使用され、文字盤と針には最新のグレードX2スーパールミノバが使用されています。印象的な色使いが特徴のアーバーは、エレガントであると同時に印象深い魅力も備えています。

Solander

ソランダー
リソム
1,295.00ドル
ブラックのテクスチャ加工文字盤とコントラストグレーのサブダイヤルのディテールを備えたスリムライン 38 mm 腕時計。

ストラップ
ブラックスエードレザーストラップ

マルチレベルモノクロ
ソランダーは、多彩なモノクロームカラースキームによって、時代を超えたスタイルを提供します。ダークグレーのグレインダイヤルにブラックのミニッツトラックがプリントされ、その上にライトグレーのハイライトが施され、繊細なコントラストが溢れています。サブセコンドダイヤルも同様で、全体を貫くように鮮やかなホワイトの針とマーカーが輝きます。これらの数字は、スーパールミノバとセラミックをブレンドしたルミキャスト製です。丁寧に成形されてから貼り付けられる、私たちがこれまでに生み出した中で最も繊細なルミキャスト形状です。また、数字と針の両方にグレードX2スーパールミノバが使用されているため、標準グレードのスーパールミノバよりも80%以上長持ちし、最も明るい輝きを放ちます。

フォレスト
リソム
1,295.00ドル
質感のあるティール色の文字盤とコントラストのあるサンドカラーのサブダイヤルを備えたスリムな 38 mm 腕時計。

ストラップ
ブラウンスエードレザーストラップ

ティールのタッチ
フォレストは、ファーラーを象徴するティールとオレンジのカラーコンビネーションを採用しています。印象的な色彩でありながら、着け心地も抜群です。粒状のティールダイヤルは、精巧に仕上げられたルミキャストの数字を美しく引き立てます。鮮やかなホワイトのマーカーには、最新のグレードX2スーパールミノバが使用され、先細りの光沢のあるホワイトの針にも同様の塗料が塗布されています。ダイヤルには、ライトピーチのサブセコンドダイヤルがセットされ、ティールのミニッツトラックと鮮やかなオレンジ色の秒針が配置されています。ピーチカラーはミニッツトラックにも反映され、繊細なホワイトの数字へと視線を誘います。また、外側のミニッツトラックは窪みを持たせることで、ダイヤルにさらなる奥行き感を与えています。

まとめ

いかがでしょうか。

「【2025年新作】ファーラー リッサム コレクション 手巻き 38mm」でした。

映えて、薄くて、ちゃんと本格派。

Farerの新作「LISSOM」は、ドレスウォッチの常識をくつがえす一本です。

スリムで上品なのに、カラーはどれも個性的でおしゃれ。クラシックだけど、ちゃんと今っぽい雰囲気もあります。

ケースサイズは38mm、厚さはわずか7.95mmとかなり薄くて、シャツの袖にもスッと収まります。
中身にはスイス製の手巻きムーブメントを搭載していて、見た目だけじゃなく中身もしっかり本格派ですね。

ラズベリーレッド、ダークパープル、ティールグリーン…と、どのモデルもカラーリングが魅力的。
ファッションの一部として楽しめる、新しい感覚のドレスウォッチになっています。

「ドレスウォッチってちょっと地味かも」と思っていた人にも、ぜひ見てほしいシリーズです。

時計ライター・堀内俊の「思い入れのある1本」は「レベルソ・ムーン」

ジャガー・ルクルトスーパーコピー代引き 優良サイト「レベルソ・ムーン」とのなれそめ
話は少しさかのぼる。件の時計フェアの1~2年ほど前より筆者は、ゼニスの「クラス・エルプリメロ」、ノモス グラスヒュッテの“ルートヴィヒ(あえてこう書かせてもらいたい)”、ジャガー・ルクルトの「レベルソ・メモリー」や「レベルソ グランスポール・クロノグラフ」などを入手し、時計ヲタク道をまい進していた。そんなある日、フラッと寄った某百貨店の時計売り場で、手首に「レベルソ・デイト」を巻いた担当の方に「こういうのがあるんですよ」と言われて出されたのが18KPGの「レベルソ・サンムーン」だった。カチャッとケースが裏返されたそこには、チラネジ付きのテンワが揺らめく、神々しきCal.823の姿があった。いや本当に神々しいと思ったのだ、その時は。

ギュンター・ブリュームライン体制のもと1991年にグランタイユというケースサイズで復活した「レベルソ」は、以降、多くの複雑機構搭載モデルを矢継ぎ早に出す。当時の、そんなラインナップの中にあったのがレベルソ・サンムーンだ。18KPGと18KWGの2種類のケースがあり、18KPGは白文字盤、18KWGは黒文字盤で、レギュラーのレベルソでは当時唯一Cal.823(822)がトランスパレントバックから拝めるモデルであった。このムーブメントに魅せられてから、サンムーンがどうしても頭から離れない。ただ「18KPGで黒文字盤だったら最高にカッコいいのになあ(18KWGと18KPGをいつか両方入手して入れ替えればいいのでは、と夢想していた……“アガリ”はいったい何処へいったのか)」などと思っていたところ……

冒頭に記した夏の時計フェアの時に戻る。「これはまさに18KPG黒文字盤のレベルソ・ムーン、そして裏返すとあの神々しきCal.823が!」

レベルソ・ムーン ジャガー・ルクルト 銀座和光 

レベルソ・ムーン 2003年、銀座和光50本限定 GTケース(18KPG)。手巻き(Cal.823D)。23石。2万1600振動/時。定価160万円(当時)。
夢想したすべてが手に入る時計(聖杯)があの夏の日、目の前に表れたのだ。完全に予想外である。舞い上がったこの気持ちは、時計ヲタクの皆様なら共感していただけるのではないか。思い返すと当時は次の時計で“アガリ”にするべく金無垢の時計を物色中で、パテック フィリップ「カラトラバ 5120」やショパールの「L.U.C 1860」などをその候補として思い描いていたが、一気にそれらは吹き飛んだ。「キープしておいてほしい」とお願いし、冷静になろうとランチを取るも、あの姿が頭から離れない。食べ終わるとそのまま銀行に直行し、札束をもって百貨店に戻った、というのがこの時計とのなれそめだ。

「レベルソ・ムーン」とは?
さて、全身全霊でこの時計が好きな筆者であるためアバタもエクボなのを断りつつ、この時計の成り立ちやディテールを記す。

A面のディテール
レベルソ・サンムーンからパワーリザーブ表示を除き、サンムーンの代名詞であったデイ/ナイトディスクをセンターに配して24時間針表示としたものがレベルソ・ムーンである。この昼夜が分かる機能というのはとても大事だ。なぜならムーンディスクを、1日分送るためのギアが噛む夜間に調整しようとすると機械にダメージを与えるため、調整可能な時間を目視でユーザに伝える必要があるからだ。特にこの頃のジャガー・ルクルトはユーザフレンドリーであり、例えば「レベルソ・クロノグラフ」は裏面でクロノグラフが動いているのか止まっているのかをA面のみで分かるようにしてあるなど、機能をデザインに昇華したものが多かった。これは1モデル1ムーブメントという、今ではあり得ない姿勢で開発から製品化までほぼすべてを自社で完結できたジャガー・ルクルトの大きな特徴だったといえよう。

実は本モデルの前段で、WEMPE(ヴェンペ)限定レベルソが存在する。創業125周年記念にちなんだ限定125本、うち100本はSSケースで25本が18KPGケース、いずれも文字盤は白、インデックスはゴシックのアラビア数字であった。搭載される機械はサンムーンのCal.823の小改造版である“Cal.823D”、これは当初この限定モデルのために開発されたはずであり、もちろんケースバックから機械を拝めた。写真はぜひ“Reverso Wempe 125 jahre”などで検索して確かめて欲しい。

当時のジャガー・ルクルトはショップの限定モデルなどかなり柔軟に対応しており、Wempe限定モデルはこれ以降も出たし、和光別注モデル、さらに国内では有名な西武限定「ビッグレベルソ」やアワーグラス別注など多くの限定モデルが存在しており、その全貌は筆者も知りえない。

話をレベルソ・ムーンに戻す。ケースはグランタイユサイズの18KPG製。当時のレベルソのケースはいわゆる第3世代でカッチリとした作りであり、このモデルも例に漏れない。クレードルの手首と接する部分は精緻なヘアライン仕上げであり、ここに記される「RVERSO」のロゴや、限定モデルであることを表す「Série Limitée」、そしてリファレンス番号や個体番号などは薄いエッチングによるもので、角度をつけて光の反射を利用しないと、はっきりと視認できないところがむしろ個人的には気に入っている。なおクレードルの時計側の面は、現在のレベルソはサンレイ模様が施されたモデルが多いが、当時の標準はすべてペルラージュ仕上げであった。

レベルソ・ムーン ジャガー・ルクルト 銀座和光 

クレードル裏側は精緻なサテン仕上げであり、薄く「REVERSO」などとエッチングの文字が確認される
時計本体の文字盤は黒色のラッカー仕上げであり、インデックスは白のフローラル数字でチャーミングである。当時のラインナップでは、黒文字盤のレベルソは貴金属ケースが主体であり、インデックスはフローラル数字を基本としていた。24時間針も含め針はすべてPGで、時分針は白のペイントがあしらわれているが、これは蓄光塗料ではない。なお前述した「PGとWGのサンムーンの文字盤と針を入れ替え」ようとしても、PG黒文字盤は実現するが針がWGのため色が合わないことに後年気が付いた。

ムーンディスクは漆黒の黒文字盤の中だと濃紺色が際立っており、プレーンにポリッシュされた月が反射する光は、まさに月光である。ムーンディスクの月がない部分は、よく見れば星の並びが北斗七星となっており、ここもお気に入りのポイントだ。

B面のディテール
レベルソ・ムーン ジャガー・ルクルト 銀座和光 

この神々しい御姿を見よ。この機械はCal.818→Cal.824(ここまで毎秒5振動)→Cal.822(823;毎秒6振動)と進化してきた角型の名機である。現在のCal.822A/2はチラネジなしのテンワにフリースプラングと進化し、ガンギ車の受石の耐震装置とキャップドジュエルが省かれて、19石となった。
それではB面を見てみよう。レベルソのしきたりにならい、ケースをA面から見て9時サイドから3時方向に押し出して反転させ、またA面3時方向にスライドして元に戻すと、そこにはチラネジ付きのテンワとトリオビス緩急針を備えた、Cal.823Dがお目見えする。通常のCal.822とは異なり、一部青ネジに変わるなどしている部分もあって、観賞されることを想定したアクセントとなっている。

機械については、設計は同じもののマシニングによる自動加工比率が高まった現在のCal.822と比べると、どこか緩くて柔らかい印象のブリッジ類の仕上げを持つ。決してバキバキでもなく、またエッジを手仕上げでポリッシュしているわけでもないが、私はこの機械がたまらなく好きなのだ。毎秒6振動であることも美徳である。ああ、堪らない。

ケース以外のディテール
レベルソ・ムーン ジャガー・ルクルト 銀座和光 

バックルは片開きの18KPG製である。内側の「JaegerLeCoultre」の刻印が鮮やかだ。尾錠部分の「JL」ロゴは後年天地が反対になるので、ここでバックルの製造年はある程度見極められる。細かいが片開きのフォールディングバックルには、前期型と後期型があるのだ。
バックルももちろん18KPGで、しばらくはこの片開きのものが標準であった。18Kの金無垢なのでそれなりに質量があるも、時計本体も大きさの割に重めであり、装着時のバランスは若干トップヘヴィだが、そんなことはどうでもいいのである。なぜならこの時計が自分のものになって20年以上経つのだが、いまだに普段使い出来ないのだ。結果的に、自分で言うのも何だが、極めてコンディションは良いし、定期的にオーバーホールも実施していて機械の調子も良い。なお現在のストラップはオーダーでショートのクロコにリプレイスしているが、オリジナルもクロコの竹符であった。

後年、レベルソのデザイナーでありデザインを統括することになるヤネック・デレスケヴィクス氏が来日した際に「ご自身でデザインした一番好きなレベルソは何か」と聞いたら「レベルソ・ムーン(サンムーンのことを指していた可能性も十分にある)」という答えが返ってきたことも、ここに記しておく。

レベルソ・ムーン ジャガー・ルクルト 銀座和光 

リストショットというかポケットショットはやはりカジュアルよりも堅めの装いのほうが似合う。ただし本当のフォーマルにはPGも黒文字盤もご法度だというならば、この時計の本来の用途は「夜の遊び用」なのではないだろうか。ナイトウォッチ。

実際にこの時計を入手して、どうなったのか
このようなインパクトのある出会いとときめきは、趣味の初期段階ほどの、強い衝動ではないか。

時計趣味の“アガリ”などを考えていた当時、この時計を入手したことでひと段落したなどということは毛頭なく、むしろ加速したというのが実際のところである。時計全般、特にジャガー・ルクルトを深く好むようになり、さらに深淵なる時計の世界にのめり込み、細々ながらもコレクションも増え、徐々に節操がなくなり今に至る。

永く同じ趣味をやっていると徐々に刺激が少なくなり、どんどん過激な、あるいは未知の領域に向かうのが常ではないか。また期間が長いとそこには波があって、時計の世界に密接なる時期も、やや離れていることもあるものの、時間とともに付き合い方やスタンスは徐々に変化していきながらも未だ時計を趣味としている。そのなれの果てが今の筆者ということになろうが、こうしてwebChronosにこの時計をはじめ、さまざまなインプレッションなどを書いていることを考えると、結局それで良かったのではないかと思う。

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常々皆様に読んでいただく記事を書くということに対しては、どこまでできているかは自信がないものの極力フラットかつ独自の視点からブラさずに書こうと考えている。ただしこの時計に関しては、世間的な評価などは挟み込まれる余地はなく、ただただ好きで気に入っているという感情のみだ。この時計に関する体験や心情の変化など現象そのものを、時計という物質ではあるが、ある種の聖杯のように崇めているとさえ言えるかもしれない。

結果としてレベルソ・ムーンは、当時は“清水舞台”で入手したと思ったものの、筆者にとってすべてを肯定することができる時計人生を歩ませてくれた羅針盤だったのではないか。そのムーンフェイズがちゃんと合わせられていたことは、共に歩んだこの二十余年で、ほとんど無かったとしても。

タグ・ホイヤーが2025年にF1公式タイムキーパーに復帰、

機械式ストップウォッチから電子計時システムへ
F1世界選手権のルーツは第2次世界大戦前に設けられていた世界メーカー選手権(1925-1930年)およびヨーロッパドライバー選手権(1931-1939年)。1947年にレギュレーションが固まったが、自動車レースが初開催されたのは1950年。ちなみに、最初に公式計時を担当したのはロンジンであった。

今は、電子計時システムが小さなカートレース場にまで普及していて、タグ・ホイヤースーパーコピー代引き安心各車の順位や周回ごとのラップタイムまで、リアルタイムで分かるのが当たり前だ。ところが当時は機械式時計の時代。だからF1の計時に使われていたのも当然のことだが、機械式ストップウォッチであった。公式計時といっても予選後やレース後に公式記録としてペーパーが配られるだけ。

ところがレースで勝つ、ひとつでも良い順位でゴールするためにはレース戦略が不可欠。そして、そのために欠かせないのが自車やライバル車のラップタイムのデータだ。自チームのマシンは1周何分何秒で走っているのか? 前後を走るライバルのマシンは1周何分何秒で、どのくらいタイム差があるのか? 何周で追いつくのか? 何周で追い付かれるのか? ラップタイムが計測できなければ、レース戦略は作れない。そして当時、ラップタイムの計測を行っていたのは、チームスタッフやドライバーの恋人や奥さんたち。木の板に何個もストップウォッチを取り付けて何台ものマシンのタイムを同時に、かつ正確に計測するためには、かなりの熟練が必要だった。

ドライバーが自分の感覚以外でこうした情報を知ることができるのは、チームのマシンがホームストレートに戻ってきたときに読む、ピットクルーの出すサインボードの数字だけ。すべてが機械式で人頼みだった時代。だが1970年代初頭、タグ・ホイヤーが公式計時に革命を起こした。電子計時システムの開発と導入だ。

フェラーリに納入した電子計時システム「センチグラフ」
F1の電子計時システムの導入・進化・発展は、1970年代初頭、時計界とレース界のVIPだった、ホイヤー社のジャック・ホイヤー氏と、ワークスレーシングチームのスクーデリア・フェラーリ(フェラーリ社)の総帥エンツォ・フェラーリ氏のふたりの握手から始まった。

ジャック・ホイヤーとエンツォ・フェラーリ

写真中央手前がジャック・ホイヤー氏、写真右がエンツォ・フェラーリ氏。ジャック・ホイヤー氏は1960年代からF1やスポーツカーレースの現場に足を運び、世界のトップドライバーやトップチームと親交を結び、ビジネスを発展させてきた。
1966年、タグ・ホイヤーの前身であるホイヤー社は世界初のデジタル計時装置「マイクロタイマー」を開発。1971年には、当時の社長ジャック・ホイヤー氏がスクーデリア・フェラーリチームの総帥エンツォ・フェラーリ氏と交渉し、ホイヤーが開発した最新の光電管を使った電子タイム計測システム「センチグラフ」をル・マン24時間レースのピット、さらにフェラーリF1チームのピットや、プライベートサーキット・フィオラノに納入する。これがF1レースに電子計時システムが導入される最初のきっかけだった。

そしてこのセンチグラフこそ、現在のレース計時システム、自動車両識別計測システム(Automatic Car Identification Timing System=略称ACIT)のルーツだ。つまり、タグ・ホイヤーはレース計時の世界に革命を起こしたのである。

センチグラフ

センチグラフは、アルミニウムのケースに収められるコンパクトなシステム。そして、このシステムの運用を担当したのが、フェラーリチームで「ピアニスト」と呼ばれたホイヤーの社員、ジャン・カンピチェ氏だ。氏はモータースポーツチームとともに世界中を飛び回った。
ジャック・ホイヤー氏はもともと、スイス連邦工科大学チューリヒ校を卒業した電子工学系のエンジニアであった。ただ、大学で半導体について学ぶことはなかったという。とはいえ、クロノグラフやストップウォッチのトップメーカーの経営者として1960年代からレースの現場に足を運び、トップチームやトップドライバーとの交流も深かったから、計時システムの必要性を誰よりも理解していた。そして、レースの公式計時に以前から疑問と不満を持っていたエンツォ・フェラーリ氏にシステムを売り込み、提供したのだ。

ジャック・ホイヤー氏の自伝によれば、エンツォ・フェラーリ氏は当時ル・マン24時間レースのために、独自の計時システムを求めていた。そして1970年12月、ジャック氏はエンジニアとともにイタリア・マラネロのフェラーリ工場を訪れて、ル・マン24時間レースのピットにおけるフェラーリのピットクルーのための計時システム「ル・マン・センチグラフ(=センチグラフ)」の開発と導入を提案した。だがこのとき、エンツォ氏は装置を無償で提供するように求めたという。そしてジャック氏は、息子のピエロ・フェラーリ氏と計時装置を無償で提供する契約を交わした。

さらにエンツォ氏はジャック氏にレースの資金援助を求め、ホイヤーが契約ドライバーのふたりにそれぞれ年間2万5000スイスフランを支払うこと、その代わりにレーシングスーツの右胸上にホイヤーのロゴワッペンを付けることで合意する。これは、時計ブランドがF1チームをスポンサードする最初のケースになった。そして1971年春、F1シーズンが開幕すると、各チームがフェラーリのピットに設置された何台ものマシンのタイムを同時に、かつ正確に計測できるセンチグラフの画期的な機能に驚愕し、競って導入することになったという。

1992年から2003年までF1の公式タイムキーパーに
さらにBMWがドイツ・ミュンヘンのテストコースに64個の光電管を使い、コースを細分化してマシンのスピードをより精密に計測できるセンチグラフをオーダーしたことを知ると、エンツォ氏はホームサーキットとして建設中だったフィオラノに同様の、さらに高度な分析ができるシステムを無償で設置してほしいと要望する。そこでホイヤーは、以前の契約と同様に、マシンやドライバーのレーシングスーツにホイヤーのロゴを2年間付けることを交換条件に設置を承諾。1972年秋にフィオラノの開場とともにこのシステムが稼働すると、マシン開発に大いに貢献する。

そしてフェラーリチームは1974年、それまでの不振が嘘のような速さを取り戻し、F1を席巻する。1975年にはニキ・ラウダがドライバーズ選手権、チームがマニュファクチャラー選手権のダブルタイトルを獲得している。

ホイヤーとのスポンサー契約にサインするニキ・ラウダ(写真左)。彼は1974〜77年にフェラーリチームに在籍し、1975年と1977年に2度のF1ワールドチャンピオンに輝いた。中央が当時、ホイヤーの社長だったジャック・ホイヤー氏。おそらく1974年の写真と思われる。
こうした歴史を振り返ると、タグ・ホイヤーとF1レースがなぜ“切っても切れない”関係なのか、分かっていただけると思う。

その後、1986年から2015年に至るマクラーレンとの伝説的なパートナーシップを築き上げ、さらにジャック・ホイヤー氏のリーダーシップによって、タグ・ホイヤーは1992年から2003年までFormula 1®の公式タイムキーパーを担う。

こうして、ホイヤー(現タグ・ホイヤー)をルーツとするレースの電子計時システムは、進化・発展を遂げて現在に至っている。そんな背景を持つタグ・ホイヤーが、Formula 1®創設75周年を迎える2025年、22年ぶりにF1公式タイムキーパーに復帰する。